〜シリーズ第四弾のゲストはエンタメ社会学者 中山淳雄氏!〜
-
対談の概要
クールジャパンが始動してから約20年が経ちますが、ここ1、2年で急速に盛り上がりつつあると中山氏は述べています。特にエンタメコンテンツ産業に関しては経団連が戦略的・一元的な政策対応を求める提言を発表してから様々な機関紙にも取り上げられ、大きな注目を浴びています。
しかし、日本は海外展開には苦戦しており、中山氏は韓国など他国をベンチマークし続けてきた中で、日本は外の情報に閉ざされる傾向にあると指摘しています。日本のエンタメ業界をさらに盛り上げるためには、非コンテンツ業界の人々が参入し、さらには経団連や経産省など政府を巻き込むことにより、日本全体のリテラシーが向上し、非常に良いシナジーが生まれる可能性があると述べています。
今回の対談は、クールジャパンの代表格である日本のコンテンツ分野を世界に発信することに加え、他の産業に携わる方々にも示唆を与える内容となっています。また、中山氏が投影しているスライドはエンタメやコンテンツ業界にとどまらず、全業界の人々にとって参考になるフレームワークも使用されており、貴重なヒントが散りばめられた対談となっています。
-
登壇者プロフィール
中山 淳雄(なかやま あつお)
エンタメ社会学者/株式会社Re entertainment 代表取締役
1980年栃木県生まれ。東京大学大学院修了(社会学専攻)。カナダのMcGill大学MBA修了。
リクルートスタッフィング、DeNA、デロイトトーマツコンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオでカナダ、マレーシアにてゲーム開発会社・アート会社を新規設立。2016年からブシロードインターナショナル社長としてシンガポールに駐在し、日本コンテンツ(カードゲーム、アニメ、ゲーム、プロレス、音楽、イベント)の海外展開を担当する。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、シンガポール南洋工科大学非常勤講師も歴任。2021年7月にエンタメの経済圏創出と再現性を追求する株式会社Re entertainmentを設立し、大学での研究と経営コンサルティングを行っている。
著書に『エンタの巨匠』『推しエコノミー』『オタク経済圏創世記』、2024年2月に発売された『クリエイターワンダーランド』(日経BP)などがある。
===クールジャパンDXサミット 2023 出演トークセッション===
世界で躍進するニッポンのエンタメ!業界を上げたDXで目論む海外展開の勝算
〜世界的ブームから聖地巡礼ツーリズムでインバウンドでも稼ぐ!〜
こちらの動画も合わせてご視聴ください。
篠原 好孝(しのはら よしたか)
Vpon JAPAN株式会社 代表取締役社長/クールジャパンDXサミットオーガナイザー
学習院大学卒、LVMH ルイヴィトンを経て、26歳で起業。
WEBマーケティング事業や業務改善コンサル事業などを展開する傍ら、外資系の日本事業開発を経験。
2014年Vpon JAPAN株式会社を設立、代表取締役社長に就任、クールジャパンDX支援に特化し、インバウンド向けでは日本政府開発観光局(JNTO)や、大阪観光局、JR東日本企画など複数の戦略的パートナーシップを主導。
2019年Vpon Holdingsの設立からグループの共同代表を兼務、2020年にクールジャパン機構から約22億円の資金調達を主導。クールジャパンのDXを官民上げて盛り上げるべく、クールジャパンDXサミットを主宰、「ニッポンのモノ・コト・ヒトで世界を元気に!データ&デジタルの力で世界にチャレンジできる社会をつくる」というゴールを掲げ日々活動している。