〜シリーズ第二弾のゲストは獺祭の蔵元 旭酒造株式会社 桜井 一宏氏!〜
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対談の概要
「獺祭」は今や国内外で広く知られる存在ですが、その誕生前後、旭酒造を取り巻く環境は極めて厳しいものでした。杜氏や蔵元が離れるなどの困難な時期もありましたが、その中で、数値を記録し可視化しながら酒造りを続け、それが今の獺祭の基盤となりました。この取り組みについて桜井氏は、「デジタルエクスチェンジ」ではなく「データエクスチェンジ」と表現され、データの見える化を徹底したと話しています。
海外展開においても、獺祭が成功したのは偶然ではなく、小さな試みと失敗の積み重ねの結果であり、継続的な努力の重要性を強調しています。また、組織として失敗を受け入れ、心理的安全性を保つ重要性にも触れられおり、桜井氏のリーダーシップスタイルについても鑑みることができます。是非この機会にご視聴ください。
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登壇者プロフィール
桜井 一宏(さくらい かずひろ)
獺祭の蔵元 旭酒造株式会社 代表取締役社長
1976年生まれ、山口県周東町(現岩国市)出身。早稲田大社会科学部卒。大学卒業後、 酒造とは関係のない東京のメーカーに就職。東京の居酒屋で「獺祭」のおいしさに気づき、2006年、実家に戻る形で旭酒造に入社、単身ニューヨークに赴任し海外進出の礎を築き、常務取締役となる。2010年より取締役副社長として海外マーケティングを担当。2016年9月、代表取締役社長に就任、四代目蔵元となる。
===クールジャパンDXサミット 2023 出演トークセッション===
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篠原 好孝(しのはら よしたか)
Vpon JAPAN株式会社 代表取締役社長/クールジャパンDXサミットオーガナイザー
学習院大学卒、LVMH ルイヴィトンを経て、26歳で起業。
WEBマーケティング事業や業務改善コンサル事業などを展開する傍ら、外資系の日本事業開発を経験。
2014年Vpon JAPAN株式会社を設立、代表取締役社長に就任、クールジャパンDX支援に特化し、インバウンド向けでは日本政府開発観光局(JNTO)や、大阪観光局、JR東日本企画など複数の戦略的パートナーシップを主導。
2019年Vpon Holdingsの設立からグループの共同代表を兼務、2020年にクールジャパン機構から約22億円の資金調達を主導。クールジャパンのDXを官民上げて盛り上げるべく、クールジャパンDXサミットを主宰、「ニッポンのモノ・コト・ヒトで世界を元気に!データ&デジタルの力で世界にチャレンジできる社会をつくる」というゴールを掲げ日々活動している。
旭酒造について
旭酒造株式会社は、「獺祭」を中心とした純米大吟醸酒および関連製品の製造販売を行っています。最高品質の山田錦を使用し、市場シェアは2位の酒蔵の2.5倍以上の実績となります。伝統的な杜氏制度や寒仕込みを廃止し、数値化されたデータを活用しつつ、品質追求の生産体制を確立しており国内外で高く評価され、世界30カ国以上に輸出されており、2023年にはアメリカのニューヨークに酒蔵を完成させ、DASSAI BLUEブランドを立ち上げています。また、最近では蔵人が獺祭ファンやお客様と直接会い獺祭の魅力を伝える「獺祭の会」を世界各地で開催するといった常に新しくユニークな取り組みに挑戦しています。
【会社概要】
- 社名:旭酒造株式会社
- 本社所在地:山口県岩国市周東町獺越2167-4
- 代表取締役社長:桜井 一宏
- 業務内容:獺祭の製造および販売
- 設立: 1948年1月
- Webサイト:https://www.asahishuzo.ne.jp/