〜千葉県松戸市の外国人誘致施策の成果が明らかに〜
-
千葉県における訪日台湾人の推移
多くの訪日客が利用する成田空港がある千葉県を対象に、台湾人の動態調査を行いました。
Vpon JAPANが保有する訪日台湾人のデータによると、コロナ前の2019年ピーク時と比較して2023年6月には106.7%まで回復したことがわかります。
-
コロナ前後の市区町村比較(延べ訪日客数)
さらに、千葉県の市区町村をコロナ前と比較したところ、松戸市への訪日客数が急激に増えたことがわかりました。
-
フットプリントから見る比較
混雑度合を示すフットプリントで表示すると、「京成スカイライナー」沿線が顕著に増加しています。
-
移動ルートから見る比較(移動ルート分析)
移動ルートの分析結果を確認すると、成田エリアから松戸市のルートが大幅に増えていることが分かり、松戸市、鎌ヶ谷市周辺にルートが延びていることが分かります。
-
松戸市役所へのヒアリング結果
松戸市経済振興部にぎわい創造課の担当者にデータ結果について共有し、松戸市周辺環境や松戸市としての訪日外国人誘客に対する取り組みについてヒアリングを行いました。その結果、以下のことが明らかになりました。
松戸市は訪日外国人誘致の促進を図るため、2019年から2023年の5年間で実現可能なアクションプランを立てており、コロナの影響もあり後ろ倒しとなったが実行している。
上記アクションプランの一環として、ガイドの育成にも力を入れている。
松戸市には民泊施設が多く、コロナが明けてから利用が高まっている。
京成電鉄の新駅停車など松戸市へのアクセスが改善されている。
-
参考:京成スカイライナーの変化
京成スカイライナーの新駅「新鎌ヶ谷駅」が2022年11月に誕生したことにより、「新鎌ヶ谷駅」は4路線が乗り入れるターミナル駅となり、成田空港と松戸・柏エリアのアクセスが大幅に向上しました。
-
調査結果まとめ
『Vpon訪日旅行者マップ』のフットプリントや移動ルート分析により、コロナ後に千葉県松戸市への訪日客が急激に増えた要因の一つに、京成スカイライナーの新駅誕生による成田空港と松戸エリアの利便性の向上や、松戸市役所の訪日外国人誘致の取り組みが背景にあることが明らかになりました。
『Vpon訪日旅行者マップ』は、訪日客がどのエリアで増えているかや、どこへ移動しているかの足取りを明らかにすることができ、分析結果から具体的なアクションの検討に繋げられます。また、松戸市役所のような取り組みを既に行なっている場合、『Vpon訪日旅行者マップ』により施策の効果を具体的に検証することが可能になります。
-
Vpon訪日旅行者マップについて
Vpon JAPANが提供する『Vpon訪日旅行者マップ』は、Vponが保有するデバイス位置情報を活用して、訪日旅行中の観光動向を都道府県別に可視化するサービスです。
位置情報を用いているため、市区町村単位で延べ訪日客を確認できるほか、どの観光地に訪れているか、どこからどこへ移動しているかのルートも理解することができます。
また、月次でデータがアップデートされるため、利用者は常に最新のインバウンド観光動向を把握することができます。
「Vpon訪日旅行者マップ」概要資料は以下よりダウンロードいただけます。
フォームに必要事項をご記入の上「送信」していただくと、資料をダウンロードいただけますURLをメールにてお送りいたします。