■ はじめに
2021年の中華圏のお正月(春節)は2021年2月12日(金)になりますが、その前後が正月休みとなり、大型連休となります。春節には真っ赤な飾りつけがされ、子供たちには紅包(ホンパオ)という赤いポチ袋に入ったお年玉が渡され、家族で集まってご飯を食べたり、旅行に出かけたりする大型連休になります。前日の2月11日(木)は除夕(チューシー)と呼ばれ、大晦日にあたります。中華圏出身の社員もそわそわして仕事が手につかなくなる時期です。
中華圏(中国、香港、台湾など)のインバウンド対策として、第1ステップは国慶節のある秋季に向けて、そして第2ステップとしてこの春節が大きなターゲットとなります。中国では2019年の春節期間の海外旅行者は631万人(前年比+12%)となり、周辺の海外旅行先としても日本がトップになっています(※1)。他にもタイ、シンガポール、マレーシアなどが人気旅行先としてあがっています。
ちょうど2020年の1月〜2月は新型コロナウイルスの発生により緊張感が高まった時期になり、それから数えると2021年の春節は約1年となります。中国や台湾の国内旅行は以前と同様に回復が見られていますが(※2※3)、訪日旅行としては引き続き、航空会社・宿泊施設・旅行会社などを中心にニューノーマル時代としての衛生対策に配慮した集客がポイントとなりそうです。
※春節イメージ
■2021年2月のアジア各国の祝日カレンダー
以下は2021年の春節時期の中国、香港、台湾の祝日カレンダーになります。
図:アジア各国インバウンドカレンダー2021年2月
・台湾
日本の年末と感覚が近いですが、大晦日(除夕)の前から会社が休みになることが多いです。そしてその後は正月休みということで、連休が続きます。早い人で2/6(土)、遅くとも2/9(火)2/10(水)からお休みになり、2/16(火)もしくは2/19(金)までお休みになります。人によりますがおおよそ8~11連休ほどになります。
台湾では、2月末の平和記念日2/28(日)3/1(月)の祝日に連休をつなげるケースもあります。
・香港
香港の場合は、台湾や中国と比べるとややコンパクトな連休になりますが、2/12(金)〜2/15(月)を中心としてその後の日程で有給休暇を取る人が多いです。
・中国
中国では2/11(木)〜2/17(水)がオフィシャルな祝日になりますが、2/18(木)2/19(金)の後半をつなげて11連休を取る人も多いと予想されます。
2021年の話になりますが、冷静に状況を見極めて先のステップを見据えていければと思います。
・参照
※1:Trip.comグループプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000034124.html
※2:トラベルボイス、Trip.com
https://www.travelvoice.jp/20200720-146674
※3:フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/news/atra/202006080004.aspx