・はじめに
台湾政府が公開している「県市区町村別の所得納税総額の統計分析表」(綜合所得稅所得總額全國各縣市鄉鎮村里統計分析表2017年 https://data.gov.tw/dataset/103066)より、台湾の高所得者層の住むエリアを把握することができます。
・台湾の8144区域のベストランキング
台湾では、基本的には日本と同様に県や市や村という区分でエリアが分割されています。しかし、直轄市という人口が多く(125万人以上)、経済や政治の発展にも重要とされる区域は県の配下ではなく同等のカテゴリーとして扱われています。
台北市、桃園市、新北市、台中市、台南市、高雄市の6つが直轄市に該当します。直轄市の配下にも区が存在します。また直轄市までの人口には満たない(50万人以上125万人未満)の市も県と同等レベルのカテゴリになり、基隆市、新竹市、嘉義市の3市が該当します。
全区分で8144にもなりますが、これらの区域から所得税額の中央値(日本円換算)で並べたものが以下になります。まさに台湾の頂点です。
図1:台湾の地域別所得税額ランキングトップ25位(2017年)
・新竹市と新竹県
1位は新竹市東区關新里で平均値が1200万円、中央値で1000万円となっています。その下25位まで新竹県と新竹市が並んでいます。6位と24位の台南市(直轄市)、13位と18位の桃園市(直轄市)、21位と23位の台北市(直轄市)がその中に混じっている形です。
以下の地図がリッチ層が多く住んでいる新竹市と新竹県になります。
図2:台湾の地図(新竹市と新竹県)
以下は26位から50位までのランキングになります。新竹市以外にも台北市や台南市も多く含まれており、やはり直轄市における所得(所得税額)は高い傾向にあるようです。
図3:台湾の地域別所得税額ランキング26-50位(2017年)
参照
・綜合所得稅所得總額全國各縣市鄉鎮村里統計分析表2017年
https://data.gov.tw/dataset/103066
・日本円換算 1台湾元=3.98(2021年6月16日時点のレート)